近年のベトナムGDP成長率に大注目!!
2016/11/16

近年のベトナムは中国についで未だに成長中で、GDP成長率はここ15年でベトナムの経済は大きく発展してきました。非常にわかりやすい経済情勢で、海外投資は増加しています。金融インフラもなんのその、ベトナムは十分に今後の経済発展が大きく期待されています。
イギリス発の世界的な金融グループHSBC(香港上海銀行)も今後のベトナム経済に向けて支店をベトナム国内で増やし、中級層から富裕層の顧客獲得を狙い、今後もベトナムの経済においての金融商品を提供していく方針です。
自由貿易協定を締結しているベトナム

2015年のGDPの成長率ですが7%近くに達し、ASEAN諸国全体から見ると、2015年もベトナムは好景気で人気がありました。
特にベトナム政府の政策によって自由貿易協定を締結しているので各国と貿易がし易い環境にあること、また中国撤退をしている会社が増えてきた結果、ベトナムに支店や工場を持ち、市場を開放し、外国人のビジネスを尊重している姿勢がきっかけとなって、その他の東南アジアの国(タイ、マレーシア、インド)と比較すると、政治的に安定しています。また、貿易の関税が安いのも特徴的です。
中国やタイの人件費が上昇し、ベトナム進出に拍車がかかる
最近では中国やタイの人件費が上昇し、ベトナム進出を検討している日本企業も多く、政府もベトナムとの友好関係を強調している現状です。様々な要素がベトナムの投資環境の魅力を一層高め、今後の経済発展にも期待がかかっています。外資系企業の進出などにより国内では不動産の建設ラッシュが続いていて、また個人所得が上がり、国内の物価も上がっているため、内需もそれに合わせて拡大しています。
ベトナムのGDPの成長推移

ベトナムのGDPの成長推移は、2015年から2016までに7%以上も上がり今年も経済は非常に快調で、収入の上昇等から食需要が拡大し、都市部ではおしゃれなレストランからショッピングまでバリエーションの有る環境が整っています。また、人口の約6割を占める農村部の消費も上がり、一軒家を購入しているベトナム人の数も2003年度から今年まで増え続けているため、不動産を中心に経済がよく循環してます。
また、その他の消費でも製品の質へのこだわりを持つようになり、シャンプーや石鹸、歯磨剤などの一般消費においても消費が安定しています。他にも、輸出産業や建設・建材産業も、2000年台から2016年までで高い成長率を記録しています。
ベトネムの好景気の元になった自由貿易化と、それに伴う社会問題
ベトナムはTPP(環太平洋連携協定)への加盟を含めて経済がプラスに転換しています。ベトナム海外投資の増加や輸出の促進にもつながり、多くの外国企業がベトナムでビジネスをし易い環境が続いています。
ただし、インフラ整備など抱える問題も数多くあります。工業汚染などのインフラが遅れていることや、郊外には貧困街やスラム街もまだ多く存在していること。また、中国の北京や上海、インドのニューデリーのような大気汚染問題を抱えていることは、大きな社会問題となっています。経済面だけ見れば好調なベトナムですが、このような環境問題や格差問題なども多く、これらの改善が今後の課題となってくるでしょう。