ベトナムのビジネス・コミュニケーションマナーを理解しよう
2016/07/13

国が違えば、ビジネスやコミュニケーションのマナーは異なります。日本では当たり前とされている対応が、別の国では失礼になる場合があるのです。例えば米国では室内で靴をはいていることは当たり前ですが、日本国内だといかがでしょうか。個人の家であれば失礼極まりない態度となり、自宅であったとしても靴をはいて室内を歩き回ることはしないですよね。これはほんの一例ですが、これと同じようにベトナムでビジネスをしていくのであれば、ベトナムのルールを理解しなければなりません。ベトナムにはベトナムのルールがあるのです。そこで今回は、ベトナムのビジネス・コミュニケーションマナーについて紹介します。
ベトナムのビジネスマンの朝は7時からはじまる

日本国内で企業に勤めるとなると朝は9時からはじまるのがほとんどではないでしょうか。しかしながらこれはあくまでも日本の常識であり、ベトナムの常識ではありません。では一体ベトナムの朝は何時からはじまるのでしょうか。ベトナムの朝は7時からはじまります。これは日本で仕事をしている感覚と比較すると、かなり早く感じますよね。
しかしながらベトナム人にとっては朝7時から働くことは常識なのです。朝7時から働くとなると、そんなにゆっくりと朝食をとる時間はないですよね。だからベトナム人は朝、ほとんど家で食事をしません。職場の近くなど、外で朝食を食べて出社しているのです。外食すれば食事をつくる手間が省けるので、その方が効率的ですよね。このことを理解していない状態でベトナムに転勤となると、出社時間の早さにストレスを感じてしまうかもしれません。
しかしこの朝食を外で食べるというベトナムの常識を上手に取り入れることができれば、問題はありません。現地の文化を理解して取り入れることで、ストレスなくベトナムのビジネスマンと同じように働くことができるのです。
日本のコミュニケーションの常識をベトナム人に押し付けてはいけない

ベトナムのビジネスマンは時間に対する感覚も日本人ビジネスマンとは違います。日本の会社に勤めていれば、電車の遅延などで遅刻しそうになった時は何かしら会社に連絡を入れますよね。ではベトナムの場合はどうでしょうか。ベトナムのビジネスマンは、遅刻になったとしてもほとんどの場合、会社に連絡してきません。
また仕事でわからないことがあれば、部下が上司に質問して確認することが常識ですよね。これもベトナムでは違うのです。ベトナムでは、教えられたことは対応するが、部下から上司にわからないことを確認しにいく、という常識ではないのです。このことを知らずに、日本人の部下と同じようにベトナム人に対応してはいけません。遅刻で連絡してこなかったことや、質問をしてこない部下に対して怒りをぶつけることは日本企業であれば、受け入れられるかもしれませんが、ベトナムの企業でそれをやってしまえば、それはコミュニケーションのマナー違反を通り越し、ただの野蛮な態度となってしまうのです。
だからベトナムでベトナム人とビジネスをする場合はこのような価値観や常識の違いを理解することが必要です。そうすることで、ベトナム人とも円滑にコミュニケーションをとることができるのです。
まとめ
ここまでベトナムのビジネス・コミュニケーションマナーについてお伝えしましたが、いかがでしたか。日本とは思いもよらぬところで、常識の違いがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。同じアジアとはいえ、国が違えば確実に価値観や風習の違いはあります。それは対極となっている場合も少なくありません。だから日本の常識はベトナムの非常識、それくらいの気持ちを持って、まっさらな気持ちでベトナムのルールをまずは受け入れる姿勢を持ちましょう。そうすることでベトナムでのビジネスが円滑になりやすくなっていくのです。