ベトナムで発行されている日本語フリーペーパーの紹介
2016/06/09

ベトナムで生活をしていると、日本語のフリーペーパーの種類の多さに驚きます。今回の記事では、ベトナムで親しまれているフリーペーパーのご紹介をしたいと思います。
ベトナムで暮らすビジネスマン向けの情報誌として、最も多くの日本人に愛読されているのが、週刊ベッターです。まずは、この週間ベッターからご紹介します。
週間ベッターとは?
週刊ベッターは、ベトナムで働く日本人に読まれている日本語の無料情報誌です。内容は、ベトナムのローカルニュース、ビジネスニュース、日本のニュース(芸能)、ベトナム美人百花、ハノイとベトナムの今月のお得なキャンペーン情報、日系企業INDEX(ベトナム日系企業で働く人のインタビュー)求人、不動産情報、イベント情報、日本人サークルのメンバー募集など、多岐に渡っています。
発行日は、ホーチミンでは毎週水曜日、ハノイでは毎週木曜日です。他のフリーペーパーに比べて、タブロイド判サイズの媒体の大きさが特徴的です。コンテンツは日本で話題に挙がっている情報を表紙にしていることが多く、広告と内容の割合は8対2で構成されています。情報誌だけの役割ではなく、広告宣伝の役割も担っているため、広告効果の出るメディアを目的として作られているフリーペーパーとも言えます。
週刊ベッターは、Trend Pot Inc(USA)とのライセンス契約によって発行運営されています。ベトナム国内に関する記事内容は、Viet Economic Research & Advisory Corp.が運営しているベトナム総合情報ウェブサイトと日本の芸能ニュースに関する記事内容は、デイリースポーツの情報が使われています。
ホーチミン市内だけでも無料店頭配布(約300ヵ所)、オフィス郵送(約250社)、日本食レストランや日本人が足を運ぶスーパーマーケットに必ず置かれているので、自然に日本の情報が手に入りやすいです。
ベトナムスケッチとは?
ベトナムスケッチ(vietnam sketch&life guidebook)は、2000年4月に創刊されたベトナム最初の文化、生活、観光情報の日本語月刊誌です。月に一回発行されるフリーペーパーでA5判の約250ページのボリューム感のため持ち運びしやすいのが特徴です。そのため、タイミングを逃すとなかなか手に入らないフリーペーパーかもしれません。都心だけでなくベトナム全体の情報が手に入るので、旅行の情報収集に使うこともできます。
ベトナム政府公認の現地日系旅行会社エーペックスベトナム(APEX VIETNAM TOURIST CO. LTD.)から発行されており、「ベトナムスケッチ」以外に、「アットサイゴン」(隔週刊)や「ヘリテイジジャパン」(ベトナム航空の機内誌・季刊)などを発行しています。他の日系フリーペーパーに比べるとライフルタイルのコンテンツが充実しています。
アットサイゴンとは?
2010年10月に創刊された、ベトナムで初めての隔週刊・タブロイド情報誌がアットサイゴンです。金曜日発行の隔週刊で、発行部数は約6000部の20~24ページの薄いフリーペーパーです。ベトナム・ホーチミン市の日本人コミュニティに特化した、ベトナム現地のイベント情報や最新ニュースを掲載しています。
ヘリテイジジャパンとは?
ヘリテイジジャパンとは、ベトナム航空の日本語版機内誌です。ベトナムへの旅行者またビジネスマンに向けたワンランク上の記事媒体をメインとする感度の高いメディア雑誌です。ベトナム国内の日系企業1400社にも配布され、現地日本語版メディアの中でも信頼度の高い媒体です。ベトナム国内で出版されているヘリテイジも国内の中間層以上に支持され2015年ベトナム雑誌出稿量トップ3に入るほど人気です。
ベトナムのフリーペーパーは、行動範囲を広げる手段になる

フリーペーパーは単なる情報誌だけでなく、異国の地で暮らす日本人の活字の恋しさを満たしてくれる手軽な情報ツールです。特にベトナム国内のフリーペーパーは、目的に応じた情報誌としてたくさんの種類があるため、選ぶ楽しさがあります。単なるフリーペーパーではなく、情報を通じて異国の地での行動範囲を広げてくれる手段として使ってみてはいかがでしょうか。